日本の古き良き伝統と住文化、そして地域ならではの暮らし方や知恵がたくさん詰まっている「古民家」は日本には無くてはならない建築物です。
その古民家を後世へ伝えていきたい、そして新潟の町をもっと活気づけたい、そんな思いで当協会を立ち上げました。
昨今の家づくりは効率を追求し過ぎるために、環境にかなりの負荷を掛けてしまっている状況です。また、日本の住宅の建替えサイクルは平均30年という低寿命状況でもあります。そんな状況をみて何かしら行動を起こさないと大変なことになると感じております。
豪華で立派な家?お金さえあれば高性能な家を求められる?本当のいい暮らしとは何か?やはり無理をせず身の丈に合った幸せを生む住まい、そして家族が幸せに暮らせる住まいづくりを行うべきだと思います。
それには、日本古来からある伝統構法の古民家から学び、先人の知恵や暮らし方を伝承していく必要があります。古いから価値が無い、古いから時代遅れ、そんなことはございません。時代というふるいに掛けられ、今なお残っているという事実。これは本物の証でもあるはずです。
古民家の本当の価値を知り未来へ残していくことで、そこに住む人と地域にも貢献でき、日本の伝統文化を壊すことなく素晴らしい町並みを残すことができます。文化と文明の共存を目指し、我々古民家鑑定士は行動を起こします。
未来の子ども達のために、古民家を伝承していきます。
一般社団法人新潟古民家再生協会
代表理事 中村 綱喜